フロアワックスの基礎知識
ワックスと言っても色んな種類があって良く分からないという方が多いです。ウレタンを配合する事により塗膜が硬くなり耐摩耗性に優れるもの、塗膜を硬くしないで柔軟で弾力性に富んだ塗膜を形成するもの、可塑剤(造膜剤)の調整により一般のフローリングワックスよりも若干厚い塗膜を形成するものもあり、それぞれ長所と短所があるって、ご存知でしたか。
ワックスとコーティングの違いは?
フローリングやコーティング剤の特性や性質を見ますと、やはりワックスの方がお勧めです。コーティング剤は塗布作業が一般の方には少々難しいからです。
又、後々手直しをしたいという時に剥離作業が困難になる場合が殆どです。
それから、臭いを気にされる方が多いですが、当社の樹脂ワックスはどれでも無臭タイプで、臭いがほとんどありません。理由はいたって簡単で、臭いの成分が含まれていない原材料を使って製造しているからです。
全ての原材料を厳密に調査し、臭いだけでなく、身体、素材、環境等、全ての面で快適な生活が送れるよう、優しい製品造りを目指しております。
どんな効果があるの?
フローリングの表面に小さな擦り傷が発生した場合は、樹脂ワックスを塗布しますとすぐに直ります。又、汚れを寄せ付けない効果もありますし、抗菌成分配合で床面を衛生的にも保てます。
その他にも、ワックスは熱に強い効果を発揮します。タバコの火を不用意に落としてしまった場合でも、ワックスの表面だけが焦げて床材は焦げなかった、というケースが数多くあります。
又、ワックスは光沢が素晴らしく、耐水性、耐熱性、耐摩耗性も非常に強い為、そんな傷付きやすい床材を末永く美しく保護する重要な役割があるのです。
ワックスをかける、その前に
素手で触ったり靴下で歩いただけでも皮脂が床面に付着し、目に見えない汚れ、手足の油分、埃等が沢山付着しております。
ワックスは水性ですので油分が少しでもあると弾かれて美しい塗膜が形成され難くなると共に、汚れが閉じ込められたり、ワックス液やモップに埃や汚れが巻き込まれて美しく仕上がりません。
少しでも美しい仕上がりをお望みの場合は、必ず「ウッドクリーナー」で目に見えない汚れまでも完全に落としてからワックスを塗る事をお勧め致します。又、ワックス塗布後の普段のお掃除にも使えるので大変重宝します。
それから、「既にワックスが塗られている床に塗れるのですか」という質問が良くきます。ワックスの良いところは、塗り重ねる事ができるところです。よって、既存塗膜を剥がす必要はないという事になります。
ムラなくワックスをきれいに塗るには
モップに滴り落ちない程度に付け、床の目に沿ってムラ無く薄めに均一に塗って行く程度です。どうしても最初の内は厚く塗りがちなのですが、ムラになり易くなるので要注意。サラッとして伸びが良くて塗り易いタイプの液体ですので、何度も同じ箇所を擦らないで薄めに軽く塗るのがポイントです。
又、専用の道具を揃えるのも非常に大切なポイントです。立ったまま楽に塗れる伸縮式「柄付きモップ」。一般の方でも大変上手にムラなく綺麗に塗れますので、これは絶対1本揃えておくべきです。
ワックスを長持ちさせる毎日のお手入れ
日頃のお手入れは、薬剤の付着していないモップや雑巾での空拭きが最適です。
水拭きの場合は必ず固く絞った雑巾をご使用の上、すぐに空拭きをされる事をお勧め致します。水分が残ると白くなる場合があるからです。
又、水や醤油、アルコールをこぼした時は、すぐに拭き取らないと変色、シミ、ひび割れの原因になります。
木は生きております。湿気を吸い、乾燥を繰り返し、大変デリケートで傷が付き易い為表面の汚れをいつも取り除き、常に綺麗に保護して、大切に大切に扱ってあげる事が一番のポイントと言えましょう。
市販の製品と何が違う?
市販の場合は、製造メーカーからお客様の手に渡る迄の流通経路がが多すぎて、途中のマージンが掛かり過ぎ、性能の割に価格は割高な場合が多いです。
又、安価に抑えて大量販売をしなければならず、どうしてもクオリティー重視の製品が少ないのが実情です。
その点、製造メーカーである当社は、有効成分をかなり多く含めて製品を製造しております。樹脂ワックスを例に挙げますと、有効成分は主にアクリル樹脂が主成分で、他にもポリエチレン樹脂も含まれます。それらの有効成分が、市販の有名メーカーの製品は約15~18%に対して、当社の樹脂ワックスは約20~30%ですから、かなり多いという事は明白です。
この有効成分の含有量の違いは、光沢・耐久性・耐摩耗性等、様々な性能を発揮させる大きな要因となり、塗膜表面の磨耗度合いが少なくなる為、よって高光沢の塗膜が持続するわけです。
有効成分を多く含めるという事は、それだけ原材料を多く必要とする為、やはり販売価格にそれが反応してしまうのですが、性能の分だけお値段に反映されていると、ご理解頂けますと大変嬉しいのですが。